高級腕時計、見送った理由がもうひとつあります。 それは猫。
実は私は猫が好きで、猫を抱いて顔をじっと見ていると、物理的な程強烈に幸福な気持ちに襲われるのです。
あまりの多幸感にヘラヘラ笑ってしまう程。おそらくドーパミン等の脳内麻薬が分泌されている筈です。
で、そんな折。
「高い時計買ったら、それはそれで『ふっふっふ』な気分になるだろうけど、猫抱き時の『ふっふっふ』には到底かなわないのでは」ということに気付いてしまったのです。
「・・・・実際に時計買ったら、『ふっふっふ』をこえて『むっふっふ』くらいは行くかもしれん。 でも猫は『ぐふぇぐふぇ』まで行くし。」と再発見してしまったのです。
そうなると、時計の相対的バリューは下がります。なんせ猫はタダなんで。
妻に「・・・というわけで、時計はしばらく保留する。 だって時計はあらゆる点で猫に劣るから。 時計で猫ほどの満足感は得られない。反面、猫で時間はわかる」という意見表明をしておきました。
「・・・・・猫で時間分かるの」と問われたので、
「わかるさぁ! だって猫に顔近づけて『今何時?』てきいたら、『ニャー』っていうだろ? そしたら、『あらココちゃんお利口ねぇぇぇ!助かるわぁぁぁl!』ってなるだろう?」と答えたら、
なぜかどうでもいいような感じで「・・・・そう。」と言ってくれました。
その時子供(大)が横から「そうだよね! 『にゃんにゃんにゃん』で2時22分だから、時間分かるよね!」と援護射撃してくれたので、「おお、わかってるじゃあないか!」と褒めておきました。
なぜか妻は心の底からウンザリといった風情で無言でしたが、家族が一丸となったので威厳ポイント+1としておきます。