修理

 前述のロレックスだが、せっかく貰ったから修理とオーバーホールはしとくか、ということで会社帰りに大丸前の正規店に持って行った。

 店の前にはコロナ対策のため、広い店内にかかわらず客は数人しか入れない模様。そのため入店待ちの行列ができていた。 

 この中に転売ヤーさんもいるのかなぁとか思いつつ列の最後尾に並ぶと、店員さんが用件を聞きに来てくれた。 修理のために来たと伝えると先に中にいれてくれ、サービスカウンターに誘ってくれた。

 

 父親からもらったロレックス?を取り出して、真贋に自信が無い事と腐食部分を修理したい旨を伝えたら、「当店では真贋鑑定をしておらず、ただお預かりして『修理可能かどうか』だけをお伝えすることになっております」 とのこと。

 ふーん。 本物と思って持ち込んだ物がニセモノだった場合、カドが立つからだろうなぁ。 俺だったらもしニセモノだった場合、指さして笑ってくれた方が「せめてウケた」と思えて助かるけど。

 

 正確な見積もりは預かってから後日お伝えします、という事であったが、10万弱で収まりそう。思ったよりは安い。絶対的には高いけどな。

 

 あと、リューズはおそらく交換になるので15000円ぐらいかかるとのこと。

 「交換した古いリューズは返却してもらえるんですよね?」と聞いたら、「その場合は割増料金になります」との回答。なんじゃそら。

 不思議だったので 「何で割り増しになるんですか? ロレックスは中古部品として再生するんですか? それとも鋳つぶして材料として回収するから? でもリューズなん小さいから材料の価値としたら微々たるもんですよね?」 と聞いてみたが、要領を得ない。 

 しどろもどろになっている店員さんを見かねて、貫禄のあるベテランの方が出てきて説明してくれた。

 「本来ロレックスは、交換部品を返却していなかったんです。 非正規の業者に中古部品として流れたり、コピーの参考品にされたりするので。

 ただ、『思い入れのある物だから、古い部品も返して欲しい』というお客様の根強い声があって、近年そういった形で対応させて頂くようになりました」

 

 なるほどねぇ。

 

 ちなみにそのベテラン店員さんも横からロレックス? をごらんになって、「あぁ、殆どお使いにならなかった様ですね。とても摩耗が少ないです」と嬉しそうに言っていたので、本物ではある模様。

 良かった、ニセモノだったら「チプカシでもしとけやこの貧乏人」言うて塩まかれてたかもしれん。

 

 正直、現在の見た目は本来ゴールドの部分も茶色になって薄汚れた感じだが、キレイになったら嬉しいなぁ。

 ・・・金ピカなんかになったら、それこそ着けていくところ無いけどな。