鬼の棲む家

 土地の取引も終わり、ようやくちょっと落ち着いていた父親関係だが、そうは問屋が降ろさない。

 入所している施設から電話があり、「最近微熱が続いており抗生物質を投与しているがなおらない。肺炎の様だがCRPという炎症を示す数値が27とかなり高いので大きな病院に救急車で移す。」という。

 CTの結果、肺の横の体腔内に大量に膿が溜まっているということで、緊急的に手術で除去する事になったのだが、今週はその付き添いやら医師の説明を聞いたりでほとんど潰れてしまった。 我ながら親孝行やなあ。

 母に状況伝えたら、仏心を出したのか面会に同席するという。 まる2年ぶりに顔を合わせた訳だが、事後「なんや、もう死ぬんか思って見に来たらまだしっかりしとる」と悔しそうにしていた。 怖い。