新商法

 プリンタをかったら、電気屋で入浴剤のおまけをもらった。
 「湯布院」と大きく書いてあり、さっそく使ってみたのだが、湯がひどく紫色になった。
 「湯布院は紫色やないやろ! やっぱり裏側に、『この入浴剤は実際の温泉を再現したものではありません』とか書いてあるんやろなぁ・・」と思って効能書きのあたりをみたが、そうは書いていない。
 おお、真っ向勝負で湯布院を名乗るかぁ! そりゃあ度胸だなぁ!と感心していたら、「湯布院」とでっかく書いてある横に、小さく細い字(6ポイントぐらい)で「愛称」と記してあった。
 ああ、実際の温泉地とは特に関係なくて、あくまで「愛称」なのね。「いやぁ〜企画会議では『湯っち』か『湯っ君』のどっちかで揉めたんですけどねぇ。結局、メンバーの実家がある『湯布院』になったんですよ。」って感じだろう。
 こりゃスマートなやり口だな!