ぬこ道楽

ikurou2008-01-20

 妻子とともに元町へ。目当ては「ねこカフェ」。 
 わが子を動物と触れ合わせてやりたいという、ひたすらな親心が動機である。
 場所はJRAの裏あたりに位置する、雑居ビル。
 元町商店街はどことなくハイソな雰囲気があるのだが、いっぽん入ったこの辺りは下世話なオーラが漂っており、そのギャップが面白い。
 現場は3階の小さな一室だったのだが、まるで地下カジノか闇風俗の様でよい感じであった。
 料金は1人1000円/1h。(子どももいるので、我々は1時間3000円ナリ)。
 微妙に高い額にしり込みする妻を「ワシはこういう生き金使うために、毎日しんどい思いして働いとるのや!」と叱りつけて入場。
 中にはキャットタワーやソファーがあり、毛並みの良い猫たちが6匹ほどだらりと寝ていた。
 天気が悪かったせいか、皆すこぶる眠いらしい。誰も愛想を振りまかず、ただただ寝ている。
 一応、入場とともに猫じゃらしを一本貸してくれるのだが、ちーとも反応しない。
 我々のあとにも何組か客が入って来たのだが、猫のあまりの無反応さに困惑していた。
 しかし皆、さすがに元は取らねばと、寝ている猫を無理矢理抱上げてスキンシップを・・・と言いたいところだが、そこはわざわざ金を払ってもまで猫パワーを補充しに来ているほどの猛者達。
 起こすのも可哀想なので、寝ている猫の背中をそーっと撫でているばかりであった。一時間1000円も払って。
 その光景を見た妻は、「お前ら全員、お人よし過ぎるよ! 奴らを甘やかしすぎだ!」と1人息巻いていた。
 「いや、猫の可愛がり方にも大乗と小乗があってな、大乗はキリスト教で言う所のアガペーにも似た無償・無私の愛の発露で、小乗はいわば阿羅漢となりて・・・」と、持論を語ったのだが、全然理解してもらえなかった。
 まぁ一匹だけヒザに乗ってくれる黒い猫がいて、わが子はご満悦でした。
 結論:猫は可愛いかったけど、純血種ばかりだったので、もう行かない。