エウレカ!

 まだ花粉に悩まされている。きっと犯人はハンノキ。最近次々に家の周辺で群落が発見されている。
 田舎に多いはずやのになぁ・・・。なんでアーバン東京にこんなに咲き誇ってるんやー。
 まぁそれはそれとして。以前、「桜はすぐ散るのにスギは何でこんなに花の期間が長いんやー!!」といった意味のことをかいたが、理由に思い当たった。
 そもそも、桜を初めとしてキレイな花がなぜ存在するかというと、花粉の受粉のために鳥や虫を呼び寄せるためだ。派手な色のでかい花びらはアピールするためにある。
 で、人間もそういった花を「キレイ」と思うので、そういった花々を愛で、栽培しているわけだ。そんなキレイな花たちは、前述の様に虫とかのアクティブなものに受粉させるため、効率が良い。
 蜜(景品)や、花びら(広告)に資源を重点配分し、虫と言うものに花粉を運ばせる。その分、花の咲く期間を短くし、そこは資源をセーブするという戦略だ。もちろん花粉もむやみにばらまかずに済む。つまりはそのおかげで人々は花粉症にならない。
 だが困ったことにスギの木は、地味な花を咲かせ、虫や鳥は呼ばない代わりに、大量の花粉を長期に渡って空中にばらまくことで遺伝子を他の花に届かせる。
 力づくのちょっと頭の悪い戦略だ。(←憎しみがこもっているので見方が意地悪)
 都内にこんなに桜が多いのに、桜花粉症のヤツがいないと思ったらこういうことだったのかと納得した。
 でもリンゴの人工授粉するひとが花粉症になるっていうし。 桜も同じバラ科、ポテンシャルはあると見てよかろう。