総括

 しかし、最初にHPでエントリーしてから2週間足らずで結果が出てしまった訳だが、それでも転職活動って凄く勉強になった。
 自分の状況、会社の現状、自分のやりたいこと、自分に何ができるか、出来ないか、その他いろいろ客観的に見つめなおす本当に良い機会だった。
 極端な話、その気が無くても3年に一回ぐらいは転職活動してもいいかも。損はしない。
 終身雇用が夢となっている昨今、「会社の言われるがままに仕事してて、気がついたら転職しようにも他社で通用しない経歴でした」では寒すぎるしな。

 正直、今回転職しようと決心した根っこの部分には、「子供も生まれるのに、このまま座している事のリスクは高すぎる。」という判断があるように思う。なにか(会社潰れたとか)あった時に、5年後の自分は、妻子を充分に養うポテンシャルは、きっと無い。

 前の部署はその点激しく鍛えられたが、「売れないかも」と思いながら自分の身を削る様に色んな物を犠牲にして、仕事するのがイヤだ。納得できない。
 それに引き換え、楽で良いんだけどね、今の部署は。
 これがTヨタとかなら、俺はこのヌルイ環境のまま定年までしがみ続けていたかも。しばらくは潰れないだろうし。給料いいし、それはそれでアリな選択だと思う。
 でも今の会社は、定年までもつかどうか、ちょっと自信ない。

 ちなみに、今の会社も、ここ2年が激動で(大リストラしたり、外資に買われたり)5年後には結構良い会社になってるんじゃないかという気もしている。
 でも俺はそこまで待てない。

 「どこにいても、自己啓発は自分次第でできるだろ」という方もいようが、それは場合によってはキレイゴトと思う。
 うーん違うな。「どこにいても自分を磨こうと心がけること」と、「より自分が成長出来るような場所に自分を連れて行くこと」は、両立しうる物で、どちらも大切なのだ、きっと。
 少なくとも俺は料理がうまくなりたかったら料理学校に行く。目標に対し、努力は効率的に投下したい。
 
 心残りはあれだ。 今の会社には大事な友人や頭が上がらない恩人が沢山いることだ。
 だが、俺が逆の立場なら気持ちよく送り出すだろうという勝手な解釈で、そこは乗り切った。
 あー勝手。