考え方

 内定が出た時、そういえばその辺のことを、人事のひとに突いた覚えがある。 
「残業は60時間までって言いましたが、平均退社時間からすると計算が合わないじゃないですか?」 
 説明によると、「確かに合いません。この60時間と言う数字は、会社として超過勤務を減らすため圧力をかけたいと言う気持ちと、とは言えサービス残業はさせたくないという気持ちのバランスから出てきた数字なんです。 10時に帰るという規則は守られているので、最大でも一日の残業時間は4時間弱。 だから、毎日10時まで働いても、月の残業はMAX80時間程度です。 60時間は払うから、サービスは最大でも20時間。 まぁそれくらいなら、年収からすると微々たるもんでしょうというスタンスです。 かといって、残業代を青天井にしてしまうと、物理的、気持ち的な歯止めが無くなりますし・・・・」 とのことでした。
 まぁ、言わんとしていることは分る。 そして、この60時間という天井も、初めは45だか40だったのだが、現状と乖離が大きいと言うことで毎年のように変更している(増えていってる)らしい。
 残業の天井が、彼の言うとおりのものなのか、人件費節減の一環(個人的にはそんなちょぼくさい事をする会社ではないと感じているが)なのかはさておいて、いたずらに教条主義的に頑固なんじゃなくて、現状にあわせて調整している(あがいているともいうが)ところが、私としてはちょっと好印象。