雲霞のごとく

 会社の帰り、通りがかったコンビニで、店員のオッサンが入り口横のガラス壁(屋外側)を、ずーっと掃除機で吸っている。
 なんだ?
 近寄ってみたら、ガラスにびっちり、小さな虫が。きゃぁぁぁぁぁ!
 コンビニは明るいから集まってきたのであろうが、それにしても尋常な量ではない。
 1mmに満たないぐらいの虫が、1平方センチに10匹ぐらいの高密度で。それがガラス壁の上から下まで、密集して各々がうごめいているのだ。あーきぼちわるい。
 で、客商売にさすがに差し支えるのであろう、オッサンが掃除機で撃退していると言う訳だ。
 しかし広い外壁、オッサンはようやっと端まで辿り着いているようなのだが、彼が作業初期に抹殺を終えたであろう逆サイドの端っこには、すでに元通り虫がたかっている。なんたることよ。

 せっかくなので、コンビニで物を買い、店員にすごい虫やねぇと話しかけると、「あぁ、例年これが来ると梅雨だなって思います」と平然としてコメント。
 毎年か! ますますもって大変だな!