理想的食生活

 最近、わが子の寝つきが悪い。 妻曰く、「さぁ寝よう」と電気を消してから、1時間以上眠らなかったりする。
眠れない間は大人しく目をつむって横たわっている・・・・・訳がなく、立ったり座ったり茶を飲ませろと言ってみたり枕元のメガネで遊んだり電気をつけてみたり消してみたり怒られたり泣いたり・・・・とかなりタチが悪い。
 そして間の悪い事に、最近、私の帰りが少し(だけ)早い。 具体的に言うと10:00から10:15のあいだくらい。この時間帯が、ようやっと子供が眠りかかったタイミングに見事に合致してしまうのだ。
 子供にとって平日の私は「(朝も夜も目撃できない)レアな生き物」なので、ドアを開ける音がすると、もう大興奮だ。完全に目をさまし、出迎えに来る。 そして私が寝室を覗くと、恨めしげな表情の疲れ果てた女がひとり横たわっているという訳だ。


 さて、こうやって起きたわが子は、私にへばりついて離れない。することにいちいちちょっかいを出してくる(暗く静かな室内で、唯一の興味対象だから) これはとても困る。 もはや、寝付かせるには、私も就寝するしか手はない状況だ。
 しかし、私も腹も減っているので(なんせ昼食後は何も喰っていない訳で)とりあえず食卓に出しっぱなしだった子供の食べ残しを、立ったまま(かつ足に子供をまとわり付かせたまま)口に押し込み、とにかく床に入ることになる。 それがパターン化しているわけだが、これが量も少なくて塩梅が良い。
 というわけで、最近のディナーのメニューは、ジャスト残飯。
 (昨日はちょっとリッチに、たまたまテーブルに置いていた、ふかし芋も一切れ付いた。もちろん喰わなかった晩飯は、翌朝に頂くのだが。)


 長年、ダイエットのために「晩飯は少なく、朝ガッツリ」という食生活を目指してきたが、なかなか実現しなかった。まさかそれがこういった形でもたらされるとは想像だにしていなかったな・・・。
 しかし、「残飯とイモ」って、ますます「昭和の雑種犬的飼われ方」に近づいてきたような気がする。