相哀れむ

 会社で飯を一緒に食べる同僚、種村氏(仮名)もこんど生まれる子供の名づけに悩んでいた。
「呼ばれ方を誘導してやりたいんで、将来、自然とあだ名になるような名前を考えているんですよ。
 健一郎であだ名がケン、みたいな。」
「種村さんは学生のとき、なんて呼ばれてたの?」
「小学校のときからずーーーっと、『種やん』でした。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・ムダじゃね?」
「ですね・・・。」

 
 悩みは尽きない。