今そこにある危機

 最近サブプライムの余波をうけて、日本経済もマイナス成長だ。ここでで不思議なのは、震源地である他国より、日本の方が減速幅が大きい事。

 これについてメディア等ではよく、以下のような文脈を耳にする。「(バブル後)内需が回復しきっていない中、成長ひっぱってきた外需が減速したので・・・・」
 とくに違和感も無く何度も聞かされ、なんとなくそう思ってきたが、実はこれ、間違った認識じゃないだろうか。
 実は内需は「バブル後回復しきっていない」んじゃなくて、昨今懸念されてきた少子・高齢化による影響(マーケットの縮小)が既に起こっていて、「こんなもんが普通」なんじゃないんだろうか。
 国内の成長に関しては、なんとなく「現在は異常な状態で、そこそこ成長する姿が本来」みたいな雰囲気が醸成されてきているけど、実は「減速・縮小で当前」の時代が、既に来ており、現在はその真っ只中にいるんじゃないだろうか。
 メディア等に、意識的か無意識的かは分からないが、ミスリーディングされてきたんじゃないだろうか。

 ・・・・・なんてことをふと思いました。