昔話にはなぜ、ジジババがよく出て来るのか。特に「知恵袋的な利口なお年よりが活躍」の話は数多い。
一説によると、その訳は以下の通り。
・昔の家庭では、子どもの守りは、現役ほどは肉体労働できず余裕時間が多い年寄りの役目だった。
・それらジジババは、子どもの幼い内に「年寄りはありがたいぞ、大事にしないといけないぞ」と刷り込む目的で、そういった昔話を重点的に吹き込む。(それが意識的か無意識的は分からないが、語り手が自分に都合のよい話を自然と選ぶのは当たり前だろう)
なるほど。
で、話し変わって。
子どもを持つ親なら分かってくれると思うが、子どもの絵本には、ある特徴がある(少なくともうちの蔵書には)。
圧倒的に、父親の出現頻度が低いのだ。
状況的に言及されていないもの(平日昼間が舞台)も多いのだが、父親の生活感が全くせず、「どう考えても母子家庭なんじゃないのこの家?」という内容のものも多い。
ざっくりでいうと、父親の出てくるものは10%ぐらいに思う。
そして、絵本は大抵、買うのも読んで聞かせるのも、母親。 子どもは母親の大事さを刷り込まれ、父親はよりいっそうないがしろにされていく・・・。
・・・・・これは絵本業界と、母親達がぐるになった、陰謀ではあるまいか!