おうちうります8

 先日の見学者夫婦が、母親と、作業服をきたおっさんをつれて、どやどやとうちにやってきた。
 おっさんは、不動産屋(住友不動産)の関連のリフォーム屋(やはり住友なんたらと言っていた)らしく、いっしょに家を細かく見て回っている。
 キッチンやトイレ、風呂などひとしきり見た後、リビングで長い間、ごにょごにょと皆で話していた。 やはり懸案の「もう一部屋つくったらどういう風になるか」を話し合っていたらしい。どうやらリビングを割るのが一番ということになったらしいが、奥さんがやはりスッキリふんぎれ無い模様。
 しかし私は知っている。ここで、もう一部屋がちゃんとあって、外観、内装がきれいなマンションは、値段もそれなりに高くなることを。
 逆に言うと、いまこのマンションを出している値段(1950万)で買えて、3LDKの広さとなると、かなり古いかグレードが低いか、もしくはその両方になるだろう。それか、もっと不便なところか、ずっと南の不人気なところになるか。商店街やスーパーまで徒歩2〜3分という場所はそれなりにポイント高いはずなので、いまの値段はかなりお買い得なのだ。
 そう、だからあの奥さんも迷っているのだ。

 奥さん以外は「ここでいいんじゃない?」と思っているらしいのだが、長々協議して帰っていきました。

 その間、嫁さんは退屈した子供(大)を遊ばせるため、積み上げた布団に抱いた子供をドスンと落とす遊びをしていましたが、しばらくすると、外で不動産屋と立ち話をしている私の耳に「ごん」という鈍い音が聞こえてきました。
 しばらくすると、頭から流血した子供を抱えた嫁さんが出てきました。
 とりあえず近所の病院に行き、ちくちく縫って貰いましたが、頭のケガに関してはこっちは大ベテランなので、あまり慌てなくて済みました。(私の頭、縫い目が三つもあります・・・)
 CTやレントゲンもとってもらいましたが、特になにもなかったようです。良かった良かった。が、嫁さんはかなり責任を感じている模様。まぁ自分で窓枠にぶつけたのが原因ですから。(「ここ最近扱っている子供(小)より長かったから目測誤った」だ、そうです)
 どうせほっといても怪我するんだから、気にする事は全く無い。死んでないし、後遺症もなくて済みそうだし。といっておきました。