おせち再び

 先日話題にした「ステキな通販お節料理」の件だが、この週末テレビを見ていたらとりあげられていたので、かなり有名な話な模様。
 しかし、ゴミ同然の貧相さや、広告との差異ばかりに焦点が当てられており、私が一番面白いと思う点に関してはあまり言及されていないようなので、自らに課した「新鮮な話題提供のため同じネタは2度取りあげない」という禁を破って、再度この件について筆をとりたいと思う。(ちなみにこの禁は今作りました。)


 それでは早速下記の画像を見て欲しいのだが。

 重箱右上の区画(グラフに例えるなら第一象限)にある扇形のもの、これは明らかにチーズだ。それも給食とかについている奴。
 そもそもこの事件が起きた経緯を推察すると、「何らかの目論見が狂って、用意した材料の量か、仕入れ資金か、時間のどれか(たぶん全て)が全く足りなくなったのだが、ものだけに年内に届けるのが絶対条件なので、ええいままよと発送してしまった。」だと思う。
 つまり、故意にコストを抑えた結果では無いということだ。だってもしワザとならもう少しうまくやるだろう。
 そしてそうなると、周囲の貧相さのおかげであまり浮いていないが、チーズの存在がいよいよ不可解なのだ。他の食材は、鮮度やグレードはどうあれ一応それなり(本来のお節料理の仕入れに値する)食材にみえる。鶏肉とか生ハムとかロースとビーフとか。それなのに、なぜ安いおやつチーズが混入されているのか。おかしい。

 思うに、これにはこうしたドラマがあったことだろう。


  バイト「店長! あきません! どうしてもココのマスが埋まりません!」
  店長「あほう! せめて一マスに2種類の食材は入れろ言うたやろ! 
     なんかあらへんのか! ようさがせ!」
  バイト「そんなこと言われても・・・・・・もうこれで全部です」
  店長「使えんのう!・・・・・・・チーズ、あったなぁ・・・・・・?」
  バイト「いやあれはあんまりですわ! 普段の給食弁当のあまりでっせ! 
      6P入りの、3角形のやっすい奴ですわ!」
  店長「せやったら、お前なんか他の案あるんかい! かまへん! いれろいれろ!」
  バイト「しゃぁないなぁ・・・・・・・無茶するなぁホンマ・・・・・・・」
  店長「黙って手ぇ動かせ!」
  バイト「・・・・・・・・・・・・・あの、店長。」
  店長「なんや。」
  バイト「・・・・・・・・・そういえば、『ひとくちゼリー』も冷蔵庫に残ってるんですけど。」
  店長「それはさすがにあかんやろ。良心として。お節やで。」
  バイト「・・・・・・・・・・・。(うまい話に乗せられて、本業の給食弁当以外に手ぇ出すからこんなことになるんや・・・・・・・)」



どうでしょう。目頭が熱くなりませんか。