最近歳をとったなと思うこと。好んで魚を食うようになった。 昔は肉さえ食えれば良かったんだけどねぇ。
 帰宅時、駅前のスーパーに寄って、ちょっとした刺身を買うことも多い。
 私の帰る時間はたいてい10時をすぎているので、刺身類は「半額」のシールが貼ってあり、198円や149円で数切れのハマチやカツオが買えてしまうのだ。
 で、ここんとこは週2ペースでつい足がスーパーに向き、買って帰ってしまっている。
 ところが困ったことに、いざ晩飯の一品として食おうとすると、横の椅子に必ずココ様がスタンバっており、うな!うな!と鳴くのだ。
 こちらだけが食べようとしていると、箸につまんだ刺身を口に入れる前に、目にも止まらぬ素早さではたき落とそうとする。あまりに無体。
 しかたなく少しづつ千切って与えるのだが、丸呑みしてはもっともっととおっさるので、結局もともと数切れしかない刺身は結構な量がココ様の胃袋に消えてしまう。「これはとーやんが今日一日の自分へのご褒美に買ってきたものでね、あまり食べたら困るのですよ」と言い聞かせても、あまり斟酌してくれない。いったいどうしたら。


 ほとほと困りつつも、ついついスーパーに足が向いてしまう日常なのだが、それを見て妻が一言。
「私には完全に操られているように見える。」
 誰が?何に?