威厳の肖像2

 うちの三女、ココちゃん。 インドア猫ではあるが、ときおり脱走することもあり、毛も抜けるので洗ってみた。
 ノミとりシャンプーは匂いがキツく可哀相なので、私用のシャンプーで洗ったところ、適度にフローラルな芳香とともにふわふわのおみぐしに。
 あまりのかぐわしさに、後頭部に顔をうずめて香りを楽しみながら
「むぅ・・・こ・・これは・・ッ!(シュゴーッ←吸い込む鼻息の音) この花の香り、あなたはもしかして(シュゴーッ)お花の妖精さんではッ?!(シュゴーッ)・・・異常なかわいさといい、前々からあやしいとは(シュゴーッ)思っていたが・・・! 確かに路傍で捕獲したもの(シュゴーッ)だから、猫とはかぎらないッ・・(シュゴーッ)・・・迂闊だったっ(シュゴーッシュゴーッシュゴーッ)!!」
 ふと気が付くと、冷ややかな目でみている子供が。