高齢化 

 疲れた金曜日の朝。 電車が遅れたせいか、奇跡的に空いている座席があり、座ることができた。
 ・・・・が、しばらくして横に品の良さそうなおばぁちゃんが立っていることに気づいてしまい、席どうぞと声をかけた。
 すまなさそうに遠慮するおばぁちゃんとの幾度かのやりとりの末、座らせることに成功。が、座ったおばぁちゃんが膝の上に乗せた荷物をみると、明らかに山仕様。よくよく観察すると、帽子も服も靴もかなり本気の登山感が。これから行くのね。
 ババァ、俺よりよっぽどピンシャンしてんじゃねぇか! とやり場のない怒りと後悔に襲われました。 いや俺から勝手に席ゆずったんですが。