生物の不思議

 中途半端に腹は膨れたのに、なにかが激しく満たされず、帰った途端に無言で卵をゆで出す妻。同じく無言でトーストを焼きだす俺。
 出来た物をガツガツ食べながら、「うまいとはこういうことか」と思いました。
 しかし、本当に満たされない時は、「卵」とか「パン」とかの、本当に自分が欲する単品を真っ直ぐに志向するのが、なんだか生き物の生存本能をプリミティブに表していて良いと思いました。