事後処理

 その後、組合のちょっと重たい仕事をやっている同期がいろいろ教えてくれた。そこで分ったこと。
1、組合にも面子があるので、サー残を数字として調べたり、具体的に把握することは出来ない。
2、というわけで、苦情が直接上がって来た時に、その部署に直接文句をいうだけで、その他の情報は上がってこないし、知ろうともしない。
3、組合の人は、自分たちが御用組合だとかいう意識は無く、組合員のために本当に頑張っていると思っているし、実際に負荷も高い。

・・・・・・・あいた口がふさがらないが、一番イタイのは3だな。
 俺はかすかに信じていた。
 組合が、確信犯で、従業員のガス抜きをやっていることを。自ら御用組合たらんとしていることを。
 それが、一生懸命やってこれなんだったら、あんまりじゃぁないか。
 そして彼は繰り返した。
 「ちょっとづつ、良くなって行ってるだろう?そこを分ってくれ!」