からくり

 駅においてあるフリーペーパーの「往宅情報夕ウンズ(仮名)」をたまに手に取るのだが。
 毎回表紙に書いてあるアオリ文句が、かなりいいかげんだ。こじつけだったり、上っ面のペナペナだったり。とにかく家を買わせようとする魂胆が涙ぐましい。
 今号は、早期の住宅購入を勧める「20代で買って40代で悠々生活!」。
 どういったことを主張しているかと言うと、つまり「20代で家を買った人=定年時にはゆとりライフ、30代後半で買った人=定年後困る」。
 言いたい事は分からないでもないのだが、フシギなのはその添付資料だ。
 前者と後者のシミュレーションがそれぞれ載せてあり、前者は定年時の貯金が多く、後者は無い。(退職金でローンを返してすっからかんになっている)
 とても違和感を感じた。同じ収入で、同額のローン組んで払ってるハズなのに、なんで最終的なストックに差が出るんだ?
 よーくよーく資料を読みとくと、後者の人は、30台後半で家を買うまでに何の貯金もしていないことが前提になっていることが分かった。(当然そんな事は直接は書いていないが)
 そしてそれがそのまま定年時の貯金の差になっている、と。当たり前やん。

 不動産業界とリクノレート(仮名)、どっちが主犯か知らないが、胡散臭いことするなぁ。
 まぁなんによらず、情報媒体に見識を求める方が間違いなんでしょうけども・・・。