マンションの謎

 大規模修繕を(1000万円も銀行から借り入れて)行ってから、マンションの維持についてちょっと考えるようになった。
 一階住居の庭にあるウッドデッキなんて、もう腐りかけているんだけど、今の規約では共用施設ということで、修繕・建替え費用は管理組合持ちだ。一階全戸作り直したら、数百万円がとんでいく。それに引き換え一階住居から徴収している「使用料」は月1000円。 まかなえる訳が無い。
 最初に管理規約をつくった奴はかなりの確信犯だ。「叩き台は作っておきますから、あとは管理組合さんで随時修正して頂いて・・・」みたいな言い訳が想像されるが、防犯上不人気な一階住居を売り飛ばすための「エサ」を、住人の将来負担で作ったのだと思う。


 まぁウッドデッキ程度なら、管理規約かえて、一階住人に「自己負担か撤去か」を迫ればいい訳だが(それもかなり揉めるだろうな・・・)もっと深刻な問題がある。「建替え」だ。


 鉄筋コンクリート造とはいえ、もちろんいつかは建替えが必要。当然、多額の資金が必要だ。
 管理会社が立てている修繕計画と、現在徴収している修繕費を見比べると、その時に建替え費がたまっているとは思えない。「その時」が何年後になるかはわからないが、15年目でマイナス1000万円になってるぐらいだから、そのくらいは容易に想像が付く。


 どうするんだ? ていうか、世間様はどうしているんだ? (高度成長期、マンションなるものが大量に供給され始めて、そろそろ「お年頃」を迎える物件も多く出始めているはずだ)