スキキライ

 誰しも、食べ物の好物とニガテな物があると思うが、大半の食物が「好きでも嫌いでもないもの」に分類されることと思う。もう、無個性な感じでどんぐりの背比べ的に。
 私にとっても勿論それは同じ事情なのだが、そういった好きでも嫌いでもない物を食べながら、「これ、もし『この先2度と喰えない』ってなったら、どう感じるかな?」と自分に問いかけるのが好きだ。
 なぜなら、そうすることによって、自分にとって「その他大勢」だった無個性な食物たちが、案外細かく分類でき、俄然キャラが立ってきて面白いのだ。(そしてそれは、自分自身の意外な一面に気付く発見の旅でもある)
 例えば。
 さやえんどう。。(考えている)。。まぁ別に食えなくなっても良いかな。←「嫌い」に比較的近いんだ、と気付く。
 みょうが。。。(考えている)。。あ、これもいいかな。自分では結構好きに近いと思ってたんだけど。←これも意外性あり。
 きゅうり(生)。。。。。。。いや、これは困るな。サラダに少しは入っていて欲しい。←案外「好き」に近かったらしい。


で、ここまでは前置きなのだが(長い)、飴玉って、この分類を適用すると、けっこう「2度と口に出来なくてもよい」と思うことに気付いた。焼肉屋とかで貰ってもたいがい食べないし、思えば自分で買って食べたのことなんて、ここ何年もない。(風邪の時のノド飴は除く。)
 鑑みるに、けっこう嫌いに近いらしい。いや、実は嫌いの領域にすこし入ってさえいるのかもしれない。食った後口がモタモタするし。
 そしてこの「隠れ飴玉嫌い」、結構男性に多いのではないだろうか。友人・知人が飴玉を買っているところを殆ど見たことが無い。
 思い当たる所のある諸氏は、スーパーやコンビニで、是非是非、飴売り場をみて欲しい。(今日の日記、実はこれが一番言いたかった)
 人間には「興味が無いものは、あっても見えない(目に入らない)」という特性があるのだが、それを思い知る事になる。実は、置き場面積が極限まで削ぎ落とされているコンビニでさえ、驚くほどの飴玉の品揃えだからだ。
 たぶん私と同じような人間なら、「あ?4種類か5種類とかじゃねーの?」と思うだろうがさにあらず。棒状、袋状をあわせて、結構なスペースを占領している。
 スーパーに至っては、大き目の棚一個、上から下まで占拠している所も珍しくない。 あの飴の野郎がですよ、ええ。
 あ、これをウソだとか大げさに言っていると思った人は、私と同類です。 近所のスーパーに行って、驚愕してください。
 (私はこれに気付いた時、「だ、誰がいつ買うんだこんなに! 飴なんか!」と叫んでしまいました。世間の人々は案外飴を口にしてるんだなぁ・・・。)