宿命

 物心ついた時から、傘に恵まれない。まぁ置忘れとかも多分にあるのだが、基本的にすぐに壊れるのだ。
 子供の頃は、開いた状態で思い切り振りまわして、裏向けてあそんだりしたので、短命な原因も分かるのだが、そういうことをしなくなってからも概して傘の寿命が短い。
 そしてたちの悪い事に、壊れるのは決まって買ったばかりのほう。「出所不明の錆びたビニール傘」とか「忘れ物市で買った骨が曲がった傘」等はなかなかに壊れず(既に壊れていると言う説もあるが)、なぜか買ったばかりの方が壊れる。そして結局気がつけば、また押しも押されもせぬボロ傘を使い続ける、というループにはまっている。


 昨今、丈夫な傘を買おうと思い、入念なリサーチの結果、小骨の数が多い傘を買ってかなりご満悦だったのだが、2回目の使用で柄と親骨の接合部でぽきりと折れてしまった。・・・・・・・ムキー!!

 
 と言う訳で、更なる丈夫な傘候補を探していたら、「アンブレイカブル・アンブレラ」という逸品を見つけました。 椅子と椅子のあいだに橋の様に渡して、オッサンが乗っても壊れないようです。ていうかスイカ叩き割っている画像とかあるんですけど。タフ過ぎる。
 なにより名前がいい。「アンブレイカブル(壊れない)」なんて見事に俺のハートに訴求している。ちょっと韻を踏んでいるのも素敵。
 これか? これが俺の運命の出会いなのか!?


 ・・・・・・・国内はどこにも売ってねぇじゃねぇかよ! ガッデム!