雑感

 昨今、トヨタが悪者だ。さすがにマスコミも、一番のお得意さま(広告主)だけあって矛先は鈍いけれども、「世界1に上り詰めたトヨタがどうしてこうなってしまったのか」的な感じだ。そこに違和感を感じる。
 幸い自分ではトヨタという会社に仕事で直接関わった事はないが、友人・知人を通して、外部ではもてはやされる「トヨタ流ものづくり」にたいして、空洞化の声はかなり以前から聞いている。それこそ天下を取る前から。
 私の兄は自動車の整備工をしているが、「トヨタはあからさまにコストダウンしている。品質が悪い」と彼が言い出したのは、だいぶ以前からだ。(まぁ昔から兄はトヨタが大嫌いだったけど)
 なにがいいたいかというと、不具合なんてものはホームランみたいな物であって、不完全な人間が作っている以上、必ず出る。あんなに頭のいい人間が寄ってたかって作っている(と思われる)スペースシャトルだって不具合おこすんだぜ!
 人間に出来る事は、そのホームランの打率を下げるように努力する程度のことでしかなく、運が悪ければ最良の組織にだって不具合の花火は打ちあがる。そして最良の組織にだって欠点(トレードオフした物の負の部分)は絶対にある。
 なんだかトヨタ擁護のようになってしまったが、トヨタにだってダメな点や良い点は色々あると思うが、時局によって一方だけとりあげる、そんなやり方が鼻につくなぁ、と感じたしだいです。