感じたこと。

・ハウスメーカの設計は、手法や材料が限られているせいか、パズル的な間取り設計の枠内におさまってしまい、一ひねりした提案に乏しい(様な気がする)
・すごく局所的な細部にはこだわるが、設計思想や意図というものはあまり感じられない。(時間がないためのやっつけ仕事か、そもそも能力ややる気が無いのか、どちらが原因かは不明)
・自分は分野は違うが同じ設計者として、狙いや意図が込められていない形状や、他の可能性を考えず適当に決めた設計が許せない。(いや、どうでも良い所はどうでもいいんですよ? でも、採光や通風、大枠の構造は大事なんじゃない?)


 家って、素人の施主が図面を前に「じゃこれで」と答えた時点で、その設計のまま完成まで突っ走ってしまうものだろう。
 そして出来ちゃったら2度と直せない訳で、これって物凄く怖くないだろうか。だって後から「ここクローゼットとっぱらって、壁に窓あけてください。」なんて無理でしょう。「柱が通ってるんで、強度さがります。無理です。」と言われ、良いとこ上司が家にメロン持って来て終わりだろう。
 
 工業製品なら製品になるまでに、他のエンジニアによる設計の審査や、試作しての検証が何度も入るので、計算の上で「いったん適当な設計」というのもアリだとは思う。
 が、家屋は(極めて細かい部分以外)本当の一発勝負だ。 だから、設計の完成度が低いのが透けて見えると、とても懸念してしまう。