時事ネタ

 北朝鮮が韓国砲撃しましたな。
 もちろんあれは、「真剣に反撃されたら困るのよ、でも北朝鮮国内には『やったったぜ俺はよぅ』って良い格好をしたいのわかってネ」的な、じゃれている程度のものだ。本気で挑発しているわけは無い。
 よく言われることだが、なんといってもソウルは国境に近く、本気で戦争を仕掛けるならもっと有効な手段は幾らでも取れるのだ。 なので、結局の話、騒ぐことではない。 よく吠えている犬はそれほど危なくないのだ。黙った時が危ない。真珠湾の時の日本みたいな。
 それより昨今こうした示威行為のボリュームが上がっていることをどう読み解くかが大事なのだろう。韓国の軍艦沈めたりとか(あれが本当に北朝鮮がやったのなら、だけど)。
 つまり、「国内に軍事力を示威しておきたい人物がいる」もしくは「韓国との仲が険悪になった方が得する」人物がいて、「求心力や権力を失いつつある、もしくは得ようとして焦っている」のだろう。 もちろん金親子の権力委譲問題が関係している可能性は高いし、もしかするとその人物は金親子本人かもしれない。 どちらにせよ、利害関係により内部に波風がたっているということだから、内部の体制は昔ほど一枚岩でなくなっているのだろう。
 そして繰り返すが、個人的には北朝鮮が韓国に決定的な攻撃を仕掛ける事は絶対に無いと思う。北に控える中国は昔ほどかばってくれないだろうし、アメリカも敵に回す。支持率が低下しているオバマ大統領なんか、「勝てるケンカ」なら喜んで首を突っ込んでくる。「非の打ち所も無いぐらい悪役の北朝鮮から、同盟国である韓国を騎兵隊のように救いに行く」なんていうストーリー、きっとアメリカ人は大好物だ。しかも戦費のかなりの部分は日本が出すだろうし。大統領は支持率上がるし、軍需産業からも誉めてもらえるし、待望しているぐらいかもしれない。
 結局金親子であれ他の誰かであれ、仕掛けた指導者は自分の首をしめてしまう。 絶対にそんなことしない。

 もし半島に火が付くなら、数年後、ますます体力がつき、自己顕示欲をもてあました中国が代理戦争をけしかけたくなった時だろう。 その可能性はあるような気がする。