自らを分析するに、おそらく最も大きな要因は、「軽蔑に値するような女性を見たことがなかった」ことにあると思う。
小学校の時はあまり性差で能力がどうこう、なんて認識が無いわけで、その後中高一貫の男子校に入ってしまった。
また、大学で知り合った女性は、基本的に「公立高校から勉強が良く出来て入ってきた」人たちなので、
総じて勤勉でがんばり屋さんばかりだった。(少なくとも私なんかよりはるかに。)
学外の、バイト先等で知り合った女性達も、学歴に関係なく良く働く有能な人々であった。
社会人になってからも、研究開発という仕事の関係上、同僚の女性はプロとして仕事をこなすこれまた有能な人々ばかりであったので、これまた女性という種族への尊敬に拍車をかけてしまった。
ここまでの私は、「出来るかぎり怠ける、『オンナという立場に甘えてまじめに仕事しない』人間」なんて、テレビの中でしか存在しないのではないか、と思っていた節さえある。
と、なぜに過去形になっているかというと、今の会社に入ってきて、「まじめに仕事しない」派遣さんが同じ部署にいたからなんだな。
もちろん頭では、世の中いろんな人間が存在することはわかっていたが、初めてそういう女性を目の当たりにしてすごく違和感があったなぁ。
給料以上に働かない女性っているんだ!みたいな。
かくあれ今となっては、男と同様、女にも働き者もいれば怠け者もいるのは分かっているのですが。
三つ子の魂なんとやらで、いったん「女性は偉いぞー」という超自我がすりこまれてしまっているので、もう今更しようがありません。困ったものです。