モテ道

 同僚と、ピアノの件で会話。
「娘がピアノやりたがっててねぇ。あんなもん役にたたんと思うですよ。」
「たちませんねぇ。まぁでも、『ひけたらちょっとカッコいい瞬間』てのはありますよね」
「あー。まぁ半分ディスプレイでピアノ置いてある所ありますもんねぇ。」
「ありますよ。なにかのロビーとか、ちょっと良い飯食うところとか。」
「ちょっと待って下さい!? そんなとこで、『へーピアノおいてんだココ』とか言いながら、何気にポロポロ弾きだしたら・・そして上手かったら・・猛烈に格好良く無いですかそれは!?」
「カーッ!そりゃぁ反則ですね!! やっとくんだったなぁピアノ!!」
「まったくですね!!・・・ちょっと待って下さい!? あのNの野郎! (会社にいる、某大学で首席だったナイスガイ。愛嬌があるハンサムでおまけに良い奴という最低男) あいつ、確かピアノもチョー上手いらしいじゃないですか!? あいつ・・・!!!!」
「『へーピアノおいてんだココ』できちゃうってことですかぁッ・・・・・!!!」
「・・・・・・・なんか若いうちに、モテ系の趣味やっとくべきでしたね・・・・。」
「大事な時期を無為にすごしてしまいましたね・・・。」
「あ・・・! 『俺昔、手裏剣ちょっとかじったんだけどー』てのはダメですかね!?」
「しゅ、しゅりけん、ですか? あの投げるやつですか?」
トーク盛り上がらないですかね!? 『えー! 手裏剣やってたの!? 星?それとも棒!?』『もっぱ棒かなー?』『だよねー! 星、こけたら危ないもんねー!』 みたいな感じで。」
「・・・・・・少し無理ですかね・・・。」
「ですか・・・。」

ちなみに本当はこの会話の間に、(我々の精神のバランスをとるため)Nさんのプライベートについて根も葉もない憶測がなされたのですが、書くに耐えないため自粛します。