我が身カワイサ

 是非はどうあれ、特定機密保護法につづき、不退転の豪腕で解釈改憲も成し遂げてしまった安倍首相。
 不人気で反対も多い法案をねじ込んだ実行力をみるにつけ、年金問題子育て支援、各種規制緩和に対する「本気じゃなさ」がうかがえて腹立たしいったらない今日この頃なのですが、みなさんはいかがでしょうか。

 さて、中でも年金に関しては、「票をもってるジジババいじめても何のトクもないしー」という政治家の原理のもと、現在の年金給付の削減がなかなか進みません。だいたい、払った額の何倍も貰ってるっていうのが気に障る。 誰の金だちう話です。
 人口ピラミッド的に、もう、現役層が高齢者を支えられなくなっているのは明らかなんだから、ガッと削減したら良いんじゃ無いでしょうか。「自助努力」ってことで。 少子化なんてずっと前から分かっていた事だし、現在の高齢者はそれぐらいの責任はとって当然! 
 厳しいことを言うようですが、もはや社会の役に立たない世代なんですから、これからの日本を担う世代のために、霞でも食っていただければ、と思います。


 さて。それはそうと。
 私も実は40歳に手の届く感じになってしまいました。 あと30年もすれば70歳、りっぱな高齢者です。

 で、30年後のその時、我々世代を支えてくれるであろう、「30年後の現役世代」は実はもう生まれてるんですよね。
 今5歳から20歳くらいまでの世代でしょうか。


 
 うん、ばっちり少ない。確定。

 「これからの日本を担う世代のためには、老人は飢えるべき」と主張するのであれば、我々世代は「30年後、僕たちの年金は雀の涙でOK!」と今から宣言するべきってわけです。 このまま行けば自分自身「お荷物世代」確定な訳で。

 
 また別の切り口ですが、「今の高齢者はうらやましい。逃げ切りだ」とはよく聞く(そして私自身口にもする)フレーズですが、ここに神様が現れて「うん、じゃぁきみ、昭和20年に生まれ変わらせてあげるから、そこでもう一回育ってよ」と提案されたらどうでしょうか。


このどちらの提案に関しても、私は気持ち的には「勘弁してくれ」です。 自分勝手な物ですが、正直なところでもあると思います。
またこのように考えていくと、年金問題を「世代間の相克」でざっくりと切っていくことは無益で、解につながらない事に気づきます。
どの年代も個人として捉え、「持てる者と持たざる者」、「働ける者と働けない者」、と解きほぐしていった所にしか落としどころは無いのではないでしょうか。
 具体的には「税金をベースにした生活保護的なものに制度を一本化」するしかないし、むしろなし崩し的にそうなっていくのではないでしょうか。 「年金の減額→年金だけで生活できない→生活保護に頼る→税金UP」という流れで。
 すでに「生活保護をを世帯別に見ると、65歳以上の高齢者世帯が72万2149世帯で、全体の約45%を占める」そうなので、高齢者世帯の増加と共に増える可能性大です。
 年金も「積み立てて返ってくる物」て思ってるから腹も立つわけで、「所得税と同じ、累進制の税金」という扱いにすれば。「昔は税金安かった!不公平だ!」と高齢者に敵意を持てる人は少ない気がします。
 けど「個々人が、今まで積み立てという形で払ってきた年金」はどうするか、という難問は残るんだよなぁ。一気に国庫に繰り入れるか?
 解釈改憲の路線変更ができるなら、何でもできると思うがなぁ・・・。