私怒ってます

 今日も疲れて、JRで帰路についていた、そんな10時前。 
 もうじき芦屋に着こうかという頃、電車が急停車した。 そのまま動かない。 
 かなりあってからアナウンスが。
「到着予定のホームの信号が赤のため停車します。詳細確認中です」
     ↓↓ 15分経過 ↓↓
「信号が赤から切りかわらないとの連絡をうけました。このためホームにはいれません」
     ↓↓ 15分経過 ↓↓
「信号機の修理のため、係員が向かっております。係員の到着は30分後の予定で、その後に修理を開始するため、大変お待たせすることになると思いますが、誠に申し訳ありません」


 あまりに馬鹿らしいアナウンスに、混み合った車内が物すごい殺伐としたムードに。 みなアナウンスのたびに、口々に「ふざけんなよ」とか「さっさと動かせよ」とののしっている。

 なんだかなぁ。 例の脱線事故以来、「安全第一」なのは良いんだけど、思考停止なんだよなぁ。
「赤信号は絶対守るべき」→「信号が赤から変わらない」→「まず信号の故障を直さないと動けない」てどうなの、と。
 本来、お客様のための安全第一のハズが、「だって手順と違うことして、何かあったらみんな怒るでしょ」という組織防御のために「免罪符としての安全第一」として利用しているのがあまりにあからさまで、カンに障るのだ。


 また別の観点で言うと、これが本当に「リスク回避」になっているのかどうかも怪しい。
 今回の車内、誰か気の短い奴が非常レバーでドアを開けても、なんの不思議も無かった。 まして朝の満員電車だったらどうだろう。
 ドアが開けられればそのとき、線路に降りる人間は一人や二人では無いだろう。(橋や高架じゃなければ、たぶん私も降りる。) そして行き交う他の列車に、大量にはねられでもしたら。 

 
 「赤信号だけど、前に誰もいないので、次のホームまで電車をとりあえず走らせる」というリスクを取らないことで、もの凄いリスクを増やしてると思うのだがどうか。 少なくとも今日の私は「ヒーロー」を待っていたけれども。


 ノドもとすぎれば、のたとえ通り、電車がいざ駅についたら切迫した怒りは薄まってしまったものの、ひどく馬鹿らしい物をみた気分の悪さは残った。
 だめだな。いつかまたなんか事故おこすわ。