父関連の進捗を少し。
1月6日
年明けからこちら、父は非常に元気。ベットから動けないのは変わらないので、体調だけ良くてもヒマなのだろう、母に非常に頻繁に電話があり、酷い日は一日20回をこえるという。
しゃぁないな、と母が一人で見舞いに行ったのだが、そのときに下記の様なちょっとした出来事があったことを聞いた。
父が「携帯がない」と騒ぐので、母がいろいろ周辺を探したら結局父の腰とクッションの間に挟まっていたのを見つけた。
母がそれを手にとってなにげに開いて画面を見ようとしたら、非常に素早い動きで携帯をつかみ、離さない。
母は、「あ、これは昔の女に電話しとったな」とピンときて取り上げようとするも、「なにすんねん!」という大声と共にもの凄い力で手を携帯を引きはがされ、直後必死の形相で素早く画面を操作しはじめたという。 グレーですね、パパ。
携帯をぽちぽちする音だけが響く沈黙の数十秒が過ぎた後、急に穏やかになった父が、「ん、みたらええ」と携帯を差し出して来たらしいが、母はやっとれんわと帰ってきたという。
骨と皮になっている父に、その様な判断力と筋力が残っていたことにとても驚いた。
だって、今の父は誇張無く、即身仏とかに近い体型なのに。
1月10日
主治医の先生から電話。
昨年クリスマスぐらいに10まで下がった炎症の数値が、年をまたいで観察していたもののそれ以上下がっておらず、膿の排出も止まらないとのこと。
つまり、もうこれ以上治療効果に期待できませんわ、と匙をなげたご連絡でした。
こちらとしてもあの体を見ており「そらなんぼ抗生物質うっても治しきる力も残ってないんでしょうなぁ」と思うので、むしろ「ここで治ってもあと何年生きるっちゅうねん」という老人を懇切丁寧に治療頂きありがとうございましたという感謝しか無い。
いや、正直なところ感謝だけでは無く、大病院がそうやって無駄な医療リソースを使うから俺たちサラリーマンはバカみたいに健康保険を払ってるんだ・・・というイラッと感はあるが。少しでも治そうとがんばるお医者さん個人に罪は無いので言いませんけどね。 お医者さんも「手をぬいた」と遺族に訴えられてもかなんやろし。
まぁなんにせよ、来週にまた病院に行き、今後の治療方針?についてまたお話してきます。 いずれにせよ退院し、今後は膿が溜まっても放置し、炎症が出たら対症療法でできるだけ楽にしていくしかないとのことでした。 まぁ、カウントダウンですよねつまり。
・・・という話を母に伝えたら、「昨年土地売った税金はらわんといかん言うてる所に、すぐに相続税も取られるのか・・・」と大いに悲しんでおいででした。