悪いことばかりではない

会社で、突然入院した同僚が約1ヶ月ぶりに復帰してきた。

 

 ソフト系でデスクワークがメインの方なのだが、もともと肩こりがひどかったのが、最近コリを通り越して痺れというか感覚が鈍くなってきたな-広がってきたなー・・・・と思って病院に行ったら即入院、とのこと。

 血栓溶かす薬を注入されて完治したらしいが、怖い話だなぁ。

 

 で、「いやー、でも長年の肩こりがウソみたいに無くなりました! やっぱり血の巡りが悪いってのは詰まってるって事なんですね! そら揉もうが何しようが治りませんわ!」と嬉しそうに語っていた。 

 なるほど。 そう考えたら肩こりも怖い物だ。

 

 そこで一つ父の事を思い出した。 父も長年、頑固な肩こりの持ち主で、子供の頃から彼が様々な対策を行うのを見てきた。

 塗った貼ったは当たり前として、磁石だの鍼だの真空で吸うだの・・・まぁ私の知るだけでも色々手をだしていたが、何か決定的なものは無かった模様。

 なぜならしょっちゅう肩を揉まされていたから。

 

 実はそんな父も一年前、脳梗塞で入院したのだった。 当初は集中治療室で点滴をうつばかりの日々だったが、幸い今では杖が無くてもなんとか歩ける位にはなった。

 で、昨日、同僚の事を思いだして父に聞いてみた。

 「おやじ、肩こり最近どう?」

 「・・・・・そういや、いつのまにかのうなったな・・・。 今は全然こってないわ・・・」

 

 

 おお、これは!  保険が利く究極の肩こり対策がここに! 俺も肩こりとおさらばや!と思って調べてみたが、そんな気軽に受けるような治療では無い模様。

 残念。