本日の終業時刻

 9時55分。
 はじめて知ったのだが、9時50分になると一度全館の明かりが消えるようだ。
 イキナリ真っ暗になったので、停電かと思ってかなりビックリした。
 この嫌がらせはなかなか効果的で、さすがにもう帰ろうかという気になる。いい仕事するな、人事部。
 まぁそのうち馴れるんやろけど。
 前の会社でも 「メリハリつけて仕事し、時間を守って帰ろう!」 的な運動がなされたのだが、施策としては、7時ぐらいに中途半端な音楽を流すようになったとか、定時退社推進日の水曜日は、5時ごろの「6時までに消灯するよう、心がけましょう」というアナウンスがあったとか、そんなもんだった。 
 一番忙しかった部署で、それらが効果があったという話はあまり聞いていない。(少しはあったかもしれないが。 ちなみに労働組合では 「劇的な効果をあげた」 ことになっていて、組合幹部らは自画自賛していた。)
 だが、それらの施策はいかにも生ぬるかったので、 「本気で帰らせたいのなら、もっとこう、効果的な手段があるだろう! 電気消すとか! いっそ電源落とすとか!」 と常々思っていた。 まさか他社でやっていたとは。
 ちなみに、俺が人事か総務なら、同じ音楽流すにしても、蛍の光(木琴バージョン)とかにするな。 トレモロ効いたやつ。 必ずや「あー、もう出ていかないと!」という雰囲気を醸成できるに違いない。