ソニー凋落

 どこの会社もこんなもんなのかなー、と思っていたが、ソニーのストリンガー会長は6月就任、9月には経営方針を発表した。
 世間からは「ソニー復活への戦略が明確に見えない」とか叩かれていたが、そんな人達に一言いいたい。 
 ・・・・・贅沢言うな!! 少なくとも社員は言うな!!
 面白かったのは、ソニーが「縦割りの弊害が大きかった」としてカンパニー制を廃止した所。 それに較べて我が社長は最近、「部署ごとに責任を明確にし、経営のスピードアップを図る!」と言って、カンパニー化→分社化(子会社化)と世間の一週遅れで推し進めてきたが、大好きな「エクセレントカンパニー」ソニーのこの宗旨替えをどう思って見ているのだろう。
 もう現状は、「コア技術やそれを持った部署は社内に集約し、相乗効果を発揮しやすくし、かつ流出を防ぐ」というのがトレンドなのにな。
 俺の読みでは、1,2年で利益の出ている分社を本体に戻すと見たな。表向きは「シナジー」で、本音は、「本体の利益が上がらないから」。
 これは何も俺ひとりの意見では無い。一年ほど前に受けた若手研修で「我が社の将来についてどう思うか」という議題で討論した時に、どのチームも判で押した様にそう発表していた。
 お目付役で来ていた人事の人がひどくうろたえていたのが面白かった。 いったい上司にどう報告したのだろう。