麒麟児、もしくは教育格差

 この前の日曜、高級住宅街岡本にある図書館にての出来事。
 小学校2、3年ぐらいの利発そうな男の子が、本を食い入るように読んでいた。
 書籍はなんと「化学図鑑」。
 ときおりとても興奮した様子で横にいる母親に「バリウムやって、バリウム!!」 「おかぁさん、二酸化炭素もあるでぇ!」と報告していた。 なにやら楽しくて仕方が無い様子だ。
 母親が、借りる予定の大量の本を手に「なんか他に読む?」と聞くと、「諸葛孔明! 諸葛孔明かして!!」と、(さすがに横山光輝か誰かの歴史漫画だが)大喜びで諸葛孔明を読み始めた。
 なんだこの子供は。既に隠し様も無く「アタリ」じゃないか。みれば母親もファミリアなんかの紙袋を手にしてなにやら上流な感じ。
 さすが岡本。