俺の話を聞け

 先日、家族で元町商店街に買い物に行きました。 神戸っ子らしい行為っすな。
 お国柄と言えましょうが、オサレな個人経営の靴や鞄の店がやたら多い。そんな店の、圧縮陳列とは無縁の小さいながらもゆったりとしたディスプレーを見かけると、妻はお約束のように吸い込まれていきます。好きなようです。

 
 そんなうちの一店、ある鞄屋に入り、売り物の鞄をみていたら私も気に入った物にであいました。本革製で、手提げタイプのもの。特にブランドでは無いのですが、店と付き合いのある作家さんが作ったものだそうです。
通勤用の物がだいぶくたびれていたこともあり、私には少し高価だった(3万円ぐらい)のですが即買いしてしまいました。
店員さん(柳原可奈子的な、太った良く喋るキャラ)に会計をして貰っていた時、丁寧に包装してくれようとしました。(不織布の袋に入れた上で化粧袋に入れ、さらに手提げの紙袋)
そこで以下の会話が有りました。
「あ、袋いりません。」
「でも汚れますので・・」
「どうせ使いだしたらすぐに汚れるんで良いです。」
「でも、お持ち帰りの時だけでも・・」
「それに、高い金出して『持ちやすい』鞄を買ってるのに、紙袋に入れてわざわざ持ちにくくして持って帰るのって馬鹿らしいじゃないですか。」
そうしたやり取りの間も店員の手はとまらず、「男の人ってそういう事言いますよね・・・」と最後まで噛み合わない発言と共に、包装は完了してしまいました。
「女のしたたかさ」みたいな物を堪能した1日でした。納得いかんぞ。