家を建ててはや5年。付近の土地や住宅の相場にもすっかり疎くなりました。
が、どうやらその間に一部の不動産価格が上昇していたらしい。
いや、知識としては知っていたのだが、立て続けに身近な情報を聞いたのだ。
会社の先輩Aさん:「今の鈴蘭台(神戸のかなり郊外)から便利な市街地のマンションに引っ越そうと思って探してるんやけど。
すっかり高くなってて困る。だいたい700万円ぐらい高くなってる」
俺:「700万!ですか。
えーと・・・・2300万ぐらいのお手頃マンションが3000万。
3400万ぐらいのそこそこのマンションが4100万に、
5500万の良いマンションが6200万ぐらいの高級マンション価格帯に・・・
かなり変わった感あるなぁ。 リアルでわかりやすいですね。 」
Aさん:「そうそう。そんな感じ。
鈴蘭台とかはさっぱりなんやけど、神戸でも一部の人気のゾーンが上がってるねん」
後輩Bさん:「そういや、いま西宮で土地さがしてるんですけどね。夙川ぐらいで。
けっこう高いですよ。」
俺:「えー、夙川! 金持ちやなぁ! 西宮北口ぐらいにしといたら?
ガーデンズも出来てけっこう便利やし、今人気あるんやろ? 」
Bさん:「何いってるんですかIさん! いまは夙川より西北のほうが高いんですよ!
夙川ゆーても駅から少し外すだけで、案外手が届きますけど。
西北はコマシなとこなら坪180万円ぐらい平気でするから、なかなか手が出ないっすよ!」
俺:「えー! 西北が坪180万! 再開発とガーデンズの力はすごいなぁ・・・。
25年前は全くそんなええとこや無かったけどなぁ・・・」
どうも、新聞等で見るとおり、かなり区域を限定しながら土地価格が上がっているらしい。
でも、普通の労働者の給料はご存じの通り上がっていないわけだから、
もはやそういった人気スポットは「無理しても手が届かない」所になっているのではないだろうか。
富裕層しかそういった人気区域には手が出ず、かれらの資本が流れ込むおかげでますます値がつり上がっていく。 高級住宅街の誕生ですな。
かたや、不人気な場所は、人口減も影響しどんどん価値が下がっていく。
そうすると低所得層がすめるようになるが、「低所得層が多い区域」とレッテルが貼られてしまうと、
富裕層はそこを避けるだろう。
そうすると悪循環的に不動産価格は下がっていき、行き着く先はスラムになるのかもしれない。
なんだか怖い考えになってしまった。 当たらなけりゃ良いなぁ。
でも阪神地域でこうなんだから、東京なんかもっと値段あがってるんだろうなぁ・・。 黒田バズーカ、貧富の差を拡大する方向に順調に効果でてますなぁ。