口は災いの元

 私はよく、外食産業に関して適当なことをいう。
 「実は、から揚げ専用の、ワカドリっていう生き物いるんちゃうか?」とか。
 「うどん屋の○○の卵の黄身ってやたらオレンジやん。人工ちゃうか思ってんねんけど。店の裏のゴミあさっても卵のカラでてこーへんとかな。 たぶん、新人バイトの最初の仕事は、『【白身】って書いてあるポリタンクの液を、工場から袋詰めされてくる黄身とともに小皿についで行く』とかやな。」とか。
 「タイエー(仮名)の肉売り場いったら、『あい挽きミンチ・豚』ってやたら安く売ってたんやけど、豚と何の合い挽きやろな。牛かどうか怪しいよな。思うに、売り場の奥に『すいませーん、これ豚と、もう一つは何の肉ですか?』とか聞きに行ったら、『それはな・・・そういういらんこと聞きに来よる、お前みたいな奴らの肉じゃぁぁぁー!!!!』とか言われて、挽き肉にされてしまうんやないやろうか。よく出来てるよな。」とか。
 そうして友人に、「お前冗談でいうてるけど、一個ぐらいほんまのことあんで。消されるでそのうち。」とか忠告されていたのだが、なんだかそうかもしれないという気分になった。
 合い挽きになるのは嫌なので、控えようと思う。