象が踏んでも

 1年ほど前、丈夫な製品を設計した。 同サイズでは業界でも一番強いという代物。
 前の会社でも、(まったくの別ジャンルだが)タフさをうりにした製品はあったのだが、その設計には関わらなかった。 それが転職してから似たようなことをやることになるとは・・・。人生わからんもんです。

 で、その製品。丈夫さをキーワードに売っており、顧客からの修理返却も少なかったのだが、つい最近液晶割れで一台帰ってきた。大騒ぎする社内「大変だ!」

 開発、評価した当の本人(俺だ)は「そりゃぁ割れることもあるだろうさ。液晶はハズレもあるし」と思ったのだが、とにかく大々的に調査が行われたようだ。
 そうこうしているうち、客先で、割れた原因がわかった。「フォークリフトで轢いちゃいました」
 そら割れるやろ!
 

 で、今は品質保証部が、「次の機種は、踏みつけ試験追加しないとな・・・」と言い出しております。 勘弁してくれ。
 
 こうやって日本製品の信頼性・品質は上がってゆき、同時にどんどん儲からない体質になっていくのね・・・。