サムスン万歳

 本日、廾ンヨー電気(仮名)から転職してきた中途社員が部署に配属された。
 前職について話すのを聞いていたら、結構な高付加価値製品なのに中国に作らせていたとの事。まぁもちろん詳しい話は教えてくれませんでしたが。
 設計は?と聞いたら、なんと設計も現地の開発者にやらせており、日本ではごく少数の開発者が概念設計や仕様決めだけ行っているとのこと。
 いろんな思いがわきあがって、暗澹かつとても薄ら寒い気分になった。
  「思い」の内訳は下記。

・製造機能も出て行き、設計機能も出て行ったら、この先日本になにが残るのだろう・・・。 コストをカットしいくら企業が儲かっても、経済的に波及する人員が少数では経済規模はますますシュリンクしていく。
・自分も設計者として、いつまでメシが食えるのやら。 まして子供の世代には、いったいどんな荒涼とした就職環境が待っているのだろうか。
・最近の部品の不具合を見ていると、確実に日本メーカの品質は落ちている。「つまらない不具合がいつまでも連発し、いくらクレームを入れても直らない」というのを問い詰めたら、「海外の工場を少ない日本人で回しているので、多いクレームに対し工数がとれず対応が出来ない」という状況だった、みたいな例に何件も出くわしている。ある電気部品なぞ、日本メーカなのに安いと思ったら中国設計中国生産で、日本の開発は忙しいのでフリーパス(もちろん品質ぼろぼろ)みたいなのもあった。

 いや実際、この中途採用の人がやってたみたいな高付加価値商品が中国設計なら、電気屋に並んでいる家電なんて(いくら大手日本メーカの物でも)結構もう中国設計に違いないよ。
 同僚と、これからは同じ値段なら韓国製品だな、と話し合いました。(まぁ韓国も中国進出してますけどね。それでも日本メーカ品は日本本社の割高なコストがかかってるから、同じ値段なら韓国製のほうが原価をかけられる分品質が上のような気がする)
 
 
 あーあ。 寒いなぁ。