外野からケチをつけてみる

 最近はやりの弾道ミサイル。 あれ、打ち上げには燃料使うんですが、落ちてくるときは自由落下だそうです。
 それでマッハ6とか出るんだから凄い。
 
 それはそうと、しばらく前、「ロケットのブースターを再利用!」ということで、打ち上げたブースターが自分で戻ってきて着地する映像が世間を賑わせました。
 凄いですね。 音速の何倍もの速さまで加速した巨大物体(ブースター)を、ゼロまで減速して地上に戻すだなんて、凄いエネルギーです。 普通の打ち上げに較べて、いったいどれほどの燃料が余分に必要なのでしょうか。
 あ、使い終わったブースター、莫大な位置エネルギーもため込んでいますね。 それも相殺しないといけない。燃料の噴射で。

 
 そもそも、通常のロケットは、重量の90%ぐらい燃料だそうです。つまり、「パワーの殆どを燃料を運ぶために使っている」状態です。 めちゃめちゃ無駄です。 本当は燃料を1gでも減らしたいはずなのです。
 それなのに、例のブースターは、再着陸のための燃料を最初から余分に積んでいます。 それは、打ち上げ時には文字通り「お荷物」です。だって打ち上げ時にはそれを加速するために、さらに余分なパワーが必要なのですから・・・。

 とまぁ、つねづね不思議に(というか、有り体に言って「詐欺じゃね?」と)思っていたのですが、wikiに答えが書いてありました。
 「再着陸のために燃料は30%増えるが、ブースターの再使用により打ち上げ費用が1/4になるのでペイする」そうです。
 
 うーん、本当かなぁ・・。 自動車のやりくち(前金を大量にかきあつめて、それから製造する自転車操業)といい、稀代の詐欺師なのかもなぁ。
 とにかく大賭博師なのは間違い無い。
 信長だって最初は桶狭間で大バクチうったんだから、何かなしとげて歴史に名を残す人ってのは、こんなもんなんでしょうな。