子供手当て

 子供手当ての通知が来た。 なんだかなぁと激しく思いながらも、手続きはするつもり。
 だって扶養の控除削られるんやし。

 しかし、ぜったい他にやることあると思うんやけどなぁ。とりあえず給食無料とかから始めて、保育園の待機児童解消まで。

 もともとが少子化対策として始まってるんやろ? 地方から都市部にでてきて近隣に親類縁者のいない夫婦にとって、この国がどれほど子供を育てにくいか分かってるんだろうか。
 私は、私の両親が同じ市内にいるからまだマシな方だが、同僚のそういった世帯をみているとても大変そうだ。
 特に子供が病気にかかったりしたら大変だ。安心して簡単に預けられるところも無いし、夫婦の労働環境も(たとえ大企業だとしても)有休取得には有形無形のハードルがある。かといって、専業主婦(主夫)となるために共働きをやめれば、ガクンと生活レベルは下がる。(私の転職した理由には、子育てもけっこうなウェイトを占める。 長女の誕生日と、転職して東京から関西に帰って来た日付は、1週間しか離れていない。)
 
 教育費が高額化し、子供が投資として割に合わない現在、はっきりいって子供という存在は「最も高額のペット」であり、「ぜいたく品」だ。経済的にはペイしない。
 このへんの現状が、たかだか月に1万円や2万円で、解消する訳がない。 つまり少子化対策としては、全くスジが悪い。けっこうな金を使ってるくせに。


 純粋にこの手当てを評価するのは、もともと扶養控除が無い低所得者層(所得の水増しが大きい)で、かつ子育てに金も手間もかけるつもりが無かった層(思考面でも「そんなハシタ金焼け石に水なんだよ!」ではなく、「ラッキー♪」と感じ「オトク感」が強いだろうから)だけだろう。