奇跡

 妻の友人から、「○○が壊れたんだけど、直らない?」と聞かれる。
 それは私がたまたま、その○○を作っていた会社に以前いたから。 しかし、偶然会社が同じだったというだけで、そう都合よく心当たりがある訳があろうか。
 ところが。まさにその壊れた○○という製品の、壊れたパーツを設計していた人物は、私が前の会社で最も仲良くしていた人々のうちの1人だった。
 凄い確率ですよ。この地球上でそこを設計した人はたった2人しかいないのに。
 たとえば私んちの車のドアミラーが動かなくなった時に、マツダに勤める友人を持つ知人に連絡して、該当車種のドアミラーを設計した人物から回答がくる可能性って幾ら位だろうか。