食道楽

 駅前のちいさな蕎麦屋がつぶれ、かわりに、小料理屋みたいなのが出来た。ほんのつい最近。
 外観も小奇麗かつセンス良く、しかも適度に和のテイストで落ち着いていて、とまぁつまり触手が動かず興味なかった。あまり酒飲まないし。
 ところが今日、よく見ると「家庭料理」とかいてあったので、嫁さんもいない事だし晩飯をくいに入ってみた。(夜10時をすぎると、外食で「普通の」飯を食うのが一苦労なので、新規開拓が大事なのです。)
 店内は狭く、カウンターが5席と、4人がけテーブル2つ。 店員は夫婦とおぼしきおじちゃんとおばちゃん。40台後半ぐらいかな?
 今日はカウンターが満席。まだ出来て1月も経っていないのに、みな親しげにマスターとしゃべっている。知り合いかな?
 メニューは少なく、お惣菜的なものが多い。家庭料理を謳っているからそれはいいのだが、一品400円程度。ご飯セット(おしんこ、ご飯、味噌汁。500円ナリ)と2品頼めばそれだけで1300円かかってしまう。飲み屋だったらそんなもんだろうとも思うが、定食と思えば高いな。

 で、その1300円分頼んでみたのだが、いっこうに来ない。カウンターの客たちには愛想よく応対しているが、こちらは放置プレイ。ビールも頼んでないんだから、メシ喰いにきた(つまり腹が減っている)の察してよ・・・。
 結局、30分してからやっとご飯セットのみが来ました。本一冊読み終わったっちゅーねん。
 そして、さらに20分経過してから、頼んだお惣菜のひとつ(おからのコロッケ)が外がこんがり(焦げてる)、中は冷たい(凍ってる・・・)というアイスのてんぷら状態で来ました。
 それからさらに15分たってもつぎの(サラダなんですけど・・・)が出てくる気配が無いので業を煮やして聞いてみたら、案の定オーダーとおっておらず。
 「もういいから」と言って黙って金をおいて帰ってきました。

 店員の人柄は悪くは無く、多分に慣れていないせいなのは分かったんだけど。 だから、半年ぐらい潰れずもてばかなり良くなるとは思うんだけど。
 すごく気分を害したので二度と行きません。
 ハズレの店は好きだけど、なんていうか、華がねぇんだよ華が! 飛距離の足りないハズレ店はなぁ、不愉快なだけなんだよ!憶えとけ!