ふと思う

 よく、「(介護等で)労働力が足りないから移民が必要」みたいな論旨を良く見かけるのですが。いろんな意味でヒドイと思うのです。
 労働力が足りない、とは言うものの、世の中(一部の職種を除いては)人手不足って訳でありません。正確に言うと「(安い値段で3K仕事をやってくれる)労働力が足りない」ってことでしょう。
 つまり、ここでいう移民は「貧しい国から来て、安くてもキツくても働いてくれる人たち」を指す訳です。
 まぁ移民てのは「そういうもん」なのかもしれませんが、こういう主張をする人たちは「出口戦略」をどう考えてるんでしょうか。可能性は何通りか考え付きます。


 1、そのまま住んでもらっていいよ
 ⇒ただでさえ格差社会とかいってんのに、さらに貧困層を増やしてどうするつもりでしょうか。 医療や教育等の公的サービスも行き届く可能性は低そう(ていうかケアするつもりがなさそう)です。 固定化された貧困の中で、帰るところの無い2世はどうするんでしょうね。社会不安の香りしかしません。 「日本の貧困層の右傾化と移民排斥」、「暴力的差別」なんてキーワードが浮かんできます。確実に治安は悪くなりますね。
 そう思うと、朝鮮半島由来の方々が、差別の中、バイタリティや団結力をもって日本社会に食い込んでいる現在は、ちっともワーストシナリオではないんだなぁ、と思います。 長い間、日本が高度成長期だったのが良かったんだろうなぁ。 低成長だと仕事の取り合いですぐに衝突が激化するもの。 それが首都の知事にまでなっちゃってるんだから感慨深い。 どうも根拠が薄弱、もしくは皆無な模様。消します。


 2、仕事なくなったら出て行ってよ。家族も呼ばないでよ、子供もつくらないでよね。
 ⇒都合はいいんでしょうが、身勝手といえばあまりに身勝手。ヒドイ。


 3、出口戦略? 何それおいしいの?
 ⇒うーんひどい。


という訳で、高度技能者や頭脳労働者の移民は別として、単純労働が足りないから、的な移民には反対です。 子供育てやすくして、主婦を労働力化するほうが百倍スジが良いと思う。