眺望舌禍

 ごくまれに、ではあるが、素直に思っていることを言っただけなのに、失言に近い形になってしまうことがある。

 しかも、その時はそれと気づかず、妻に指摘されて「おう、確かにそれはヨクナカッタネー」となる場合も。
 ごく希に、ですよ。

 先日もそんな希な事態が発生した。


俺 「あのさ−。前話した、もうすぐ離婚しそうなAさんいるやん? 高価なフトン、もう要らないからくれるって言ってた。
あれ断っといたから。」
妻 「・・・・。なんて言って断ったの?」
俺 「あぁ、 嫁さんが『縁起でもねぇ』って言ってるから要らんわ、 って。」
妻 「なんでそんなこと、そのまま言うの!! Aさんなんて言ってた!?」
俺 「 『なんて言いぐさですか!?』 って怒られたよ。」
妻 「そりゃぁ怒るでしょ! ・・・ちゃんと謝ったんでしょうね!?」
俺 「うん。 
  『なんで奥さんにそんなことまで話してるんですか!?』 って怒るから、
  『ごめん、だってうちは夫婦仲良いから。』
  って言ったら黙ってたよ。」
妻 「おお・・・もう・・・神様・・・・」


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