もうすぐ一年

 前職の退職が昨年の5月20日。 つまりもうすぐGWに突入しようという現在、ほぼ1年たっていることになる。 陳腐な感想ながら、早い物だなぁと感じる。

 

 そしてその一年を振り返ってみるに、現段階ではおおむね狙い通りの転職ではあったと総括できると思う。

 

 給料は半分以下にはなったが生活レベルは落とさずやりくりできている。

 有休もちゃんととれるし。(言うまでも無いがちょっとブラックな前職は有休に厳しい制限が有り、事前に申請した上で年間5日しか取れなった)

 実は企業として定めている年間休日日数は前職の方が多いのだが、それ以上に休日出勤していたので、現実的には今の方が休みが多い。

 

 肝心の仕事もラクだ。 古い日本企業らしく「お互いの仕事の出来や責任を深く追求しない空気」が蔓延しており、まさにぬるま湯といった感。 マイペースで責任のない設計や試作ができており、正直楽しい。仕事が遅れても誰も何も言わない。

 これは狙い通り。・・・狙い通りではあるのだが、さすがにちょっと思うところはある。

 惰性で継承している無駄業務も非常に多いし、課題をゴールまで持って行くやり方を知らない人が多数派なので、同じ所をぐるぐる回っているように見えるチームやタスクも散見する。 

 今後の注意点を挙げると知れば、そういったものに巻き込まれないようにする事かもしれない。 むしろ、ずかずか入っていって交通整理してスッキリさせたい気持ちになることもあるので。

 でもそれをしたら色々押しつけられて凄い業務量になることが見えているので、自重せねばと自分を戒めている。 ストレスフルな重労働がしたかったら転職なんかしていないのだ。

 

 ただ、もし自分が20代で今の職場に入ったのなら、将来が怖くて確実に転職してると思う。市場価値のあるスキルが何も身につかないので、万が一会社が調子悪くなってリストラを始めたら人生詰んでしまう。 今の職場は工場なので、特に現場に特化した(他でツブシのきかない)業務が多いのだ。

 そんな思いから(大きなお世話ではあるが)職場の若手を「良く平気な顔してこんな仕事してられるなぁ。」と見ている(口は出さない)。 もう40代も後半のこっちは「あと10年ちょっとは会社もつやろ」と思ってるけど、君らあと30年以上あるねんで、ていう。

 この危機感の無さはなんだろうか。リストラを間近に見た経験の有無の違いなのかもしれない。

 いったんリストラをはじめた大企業はすっげぇ無慈悲なんだけどなぁ。 特に大本営(本社)からは数字としか捉えられない、工場に対する扱いなんか酷いもんなのになぁ。

 まぁ、ささやかですが、見所のある直属の若手には、仕事の仕方と設計でも仕込むことにします。