仮説on仮説

 長年のデスクワークの弊害で、肩まわりの可動域がひどく減っているらしいので、整体に通っている。

 施術を受けながら整体師さんともいろいろ話すのだが、ふだん接するこのとない分野の方なので非常に興味ぶかいトークが聞くことができる。

 

 そのおもしろいネタの一つに、彼の整体遍歴がある。彼自身が仕事上の勉強もかねて、とにかく色んな健康器具や施術を受けに行くらしい。

 なかにはオカルト領域に足を踏み入れている怪しい物もあり、それも先入観なくとりあえずチャレンジしてみるものの、まぁ効果はお察し。

 たとえば、「電話で『それじゃぁこれから気を送りますねー』っていうやつは全く効かなかったですねー」だそうな。

 しかし、いままでに1度だけ、気功系の手を触れないやつで 「ほんまに凄い」 奴があったと。けれどもそういった「本物」は一般に開業している例はほぼないらしく、金持ちとか政治家とかが囲い込んで、知り合いの間の紹介だけで注文をまわすようにしてしまうとのこと。

 

 へー。なろう系ファンタジー小説でも、異能(スキルだったり発明だったり・・)を現わした主人公を貴族や豪商が囲い込もうとする展開はよくあるが、現実にもそうなんだなぁ。

 まぁ、どこまで本当の話かは裏付けの取りようも無いんだけれども。

 

 

 で、もし上記の話が本当だとして妄想を膨らませていて、ふと気づいたことがあるんですが。

 ときおり、「政界や財界に食い込んだ占い師」って現実にニュースになるじゃ無いですか。 「トップって孤独だから、そういうウサンクサイものに頼る人もいるんだねー」ぐらいに思っていましたが。 

 実は、それが氷山の一角だとしたら。

 つまり、本当に「そういう能力者」っていうのが存在して、その有用性ゆえに権力者に抱えこまれているとしたら、とても夢がありませんか?

 オカルト界では「ナチス占星術に凝っていた(効いてねー)」とか「太平洋戦争時、密教が敵国折伏護摩壇をたいた(もっと効いてねー)」とか有名な話ですが、実はあれは過去の話ではなく、「本当に効果のあるオカルト」は現在も偉い人のあいだで普遍的に生きているのかもしれません。 で、庶民には出涸らしのニセモノしか露出されないと。

 

 だったらワクワクするなぁ。 だって「織田無道をテレビで急に見かけなくなったのは、実は『本物』だったことが分かって身柄を押さえられたから」とかかもしれませんよ? お笑いウルトラクイズで爆破されてたけど。