天職

 昨日は本当にめずらしく一日中、設計(3DCAD)に専念することが出来た。
 限られたスペースで仕様を詰め込むべく、あーでもない、こーでもないと考えていたら飛ぶように時間が過ぎる。し、ストレスもたまらない。(2D設計も同じく。最近はあまりやらないが。)
 私にとってもっとも長時間継続できる仕事は、確実にこのCAD設計作業だろう。最長で30時間連続。いやあれは今はさすがに無理だろうけど、12時間程度なら苦にならない。


 しかし、これが「天職」かというと少し違う気がする。実感が無いから。天職っていったら、なんていうか「金払ってもしたい」とか、「してるだけでウキウキする」とか、そういうイメージがある。 この設計作業、「他の仕事よりはずっとスキ」ではあるが、それほどスキかというと全然そんなことはない。 「猫かわいがり業」とかがあれば、それが天職かと思うが。
 そのそもこの作業(というよりは若干クリエイティブだと思っているが)、私にとって苦にならない理由は、向き不向きよりも、「馴れ」の要素がおおきいと自分では思う。そういう所も天職ぽくないじゃないですか。
 いやしかし、「いくら続けても苦にならない」というのが天職の定義だとしたら、これは確かに天職といえるのかもしれない。それなら、「天職探しのために転職」とかの文脈は良く聞くけれど、それは間違った行為で、案外、馴れることができた仕事は何でも天職と言うものなのかもしれない。まぁもともと不向きな仕事は馴れる事も出来ない訳だが。